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喫煙願望を高める脳部位を発見 理研が研究成果を報告、新治療法の開発に期待

タバコをやめたいけどなかなかやめられない ― 。

多くの人が健康に対する意識を高めており、喫煙者が社会で煙たがられるようになってきている昨今、そんなぼんやりとした思いが悩みに変わっている人も多いのではないだろうか。

 禁煙を望む人の最大の敵は、突如として襲ってくる強い喫煙願望だ。
唐突に訪れる強い衝動に負け、それまでの努力を水の泡にした人は少なくない。
「しばらく我慢できていたはずなのに、一体なぜ・・・」。
再び吸ってしまったことを後悔し、自分の意志の弱さをいくら猛省しても、そのうちまた欲求の大津波が押し寄せてくる。それがたばこの怖いところといえるだろう。

 タバコを吸っている人はなぜ、突如として強い喫煙願望に襲われるのだろうか。
理化学研究所は29日、そんな困ったメカニズムに関する研究成果を新たに発表した。
タバコを吸いたいという欲求は、大脳の「前頭前野」の活動によってわき起こり、その「前頭前野」が状況に応じて促進させているケースが多いのだという。

■ 脳内ネットワークが欲求を促進 

喫煙者がタバコを吸いたいと感じるのは、一般的に広く知られているニコチンの欠乏だけが要因ではない。
これまでの行動学的研究から、喫煙者の見たことや置かれている環境が大きく影響していることがわかっている。つまり、タバコを連想させる視覚的な刺激によって欲求が喚起され、その欲求の強さは、すぐにタバコを吸える状況かどうかに関係するのだ。
 例えば、タバコが吸える居酒屋(他の客は吸っている)で喫煙を我慢していた人は、その飲み会の時間の長さにかかわらず、禁煙から解放させる会計時の期待感で欲求を一気に高めることが多いという。
ただし、こうした状況に依存した欲求の形成が、脳のどの部分でどのようになされるのかはわかっていなかった。

 理研の研究グループは、10人の喫煙者をタバコが吸える状況とそうでない状況に置き、それぞれに視覚的な刺激を与えて脳の活性化する部分を観察。欲求の強さに関わる部分として前頭前野の「腹内側部」を、状況に応じて欲求を強める部分として前頭前野の「背外側面」を見出した。
さらに、背外側前頭前野の活動をTMS(経頭蓋磁気刺激法)によって人為的に抑制すると、状況に応じて欲求が強まる現象がなくなることもみつけた。

■ 薬物依存への応用も可能

 こうした発見は、タバコを吸いたいという強い欲求が、前頭前野の腹側と背側にある脳神経ネットワークによって形成されることを示している。
このネットワークに注目することで、新しい依存症の評価法や治療のターゲットを開発する道が開ける可能性は大きい。
もちろん、タバコ以外の薬物依存者に応用することもできる。
今後、タバコをはじめとする薬物依存者の神経ネットワークを詳しく調べていけば、有効な新しい治療法の開発に繋げられると期待は大きい。

 今回の成果は、理研の「分子イメージング科学研究センター」とマギル大学(カナダ)「モントリオール神経研究所」の共同研究によるもの。
米国科学アカデミー紀要の1月28日号(オンライン版)に掲載され、同号のハイライト論文にも選ばれている。
研究の一部は、厚生労働科学研究費補助金「こころの健康科学」の支援で行われた。


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カンチョウツウシン

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